前立腺がんはどこに転移しやすい？

前立腺がんは進行度合いによってステージ1～4の4段階に分類することができます。ステージ1～3は転移していない状態で、生存率も高めですが、ステージ4になるとがんがほかの部位に転移し、完治も難しくなってきます。

また前立腺がんはさらに詳しく、どこまで広がっているかやどのようにがんが見つかったかによって病期分類されます。転移する場合はリンパ節や骨が転移しやすい部位になり、むくみや痛み、下半身まひなどの症状が出ることがあります。

いずれにしても転移する前にしっかり治療することが不可欠と言えます。

前立腺がんを転移させないためにできること

前立腺がんを転移させないために、自分でできる予防法もあります。

免疫力を高める

免疫力を高める成分を取り入れる！
ウィルスや細菌など、病気を引き起こすさまざまな原因から身体を守る「免疫」。前立腺がんだけでなく、あらゆるがんの再発・転移予防に関係します。免疫力が低い場合、抗がん剤や放射線治療の効果も十分に得られません。
ここでは、免疫力を高める効果で注目されている成分について、詳しく紹介しています。

出典：【医師監修】転移が危ない前立腺がんすぐに知りたい情報ガイド

免疫力を高めることは、前立腺がんだけでなくさまざまながんやほかの病気にとっても、予防や改善に役立ちます。免疫力を高めるためには、栄養バランスのとれた食事を取ることやサプリメントでの栄養補給、免疫治療などを行うことが効果的です。

生活習慣の改善

転移・再発予防のための食事/運動/生活習慣
がん患者さんに向けたがんの転移・再発の予防方法について公的機関からの指針はまだありません。ただし、健康な方が、がんのリスクを下げる食事・運動・生活習慣は、厚生労働省、国立がん研究センター、WHO（世界保健機構）、などが発表しています。

出典：ライフライン21　がんの先進医療　蕗書房

生活習慣の改善は、がんだけでなく健康を取り戻すうえでも欠かせません。ただそれぞれのがんごとに、どんな習慣で効果があるのかは異なります。

前立腺がんの場合は、食物に含まれるリコピン・セレン、セレニウムのサプリメントがリスクを下げるという研究結果が出ています。

食生活の改善

大豆は転移のないがんに。緑茶は進行性がんのリスクを抑える
一方で、前立腺がんのリスクを下げる可能性のある食品もあります。日本人が親しんできた、大豆です。前述の大規模追跡調査では、豆腐、納豆、油揚げなどの大豆製品を多く食べることで、前立腺内にとどまる限局がんのリスクを下げるという結果になりました。

出典：再発転移がん治療情報－最先端がん治療・闘病サポート

健康的な食生活はもちろんですが、前立腺がんのリスクを抑える食品として、大豆を使った食べ物や緑茶が効果的であるとの研究結果が出ています。また逆に、乳製品や肉類は前立腺がんのリスクを高める可能性があるという報告もあるので、どんな食材を選ぶかが重要なポイントとなります。

前立腺がんの転移を防ぐには日常生活から

前立腺がんを治すには、病院での治療をしっかり受けることが前提ですが、転移や再発のリスクを低くするためにできることは日常生活の中にも存在しています。